【実施レポート】愛媛の製造業6社にAI研修を実施|LLMの仕組み・活用方法を解説(2025年10月)
愛媛県の中小製造業6社に訪問し、生成AIの基礎や活用方法について学ぶための研修を開催しました。AI活用が求められる背景やLLMの仕組み、AIアプリケーションの開発方法について、講義およびワークショップ形式の演習を行いました。

2025年10月16日〜20日にかけて愛媛県の製造業企業6社のオフィスや工場に訪問し、「Intermind AI Learn」で提供中の講座「製造業AI活用/DX講座:LLMの仕組み・活用方法」を実施しました。6社合わせて50名近くの方に参加いただき、自社におけるAI活用・DXに向けて必要な知識やテクニックについての講義やワークショップを行いました。本研修は、株式会社IKETELが「トライアングルエヒメ(デジタル実装加速化プロジェクト)」において開催したAI勉強会の一環として実施しました。
スキルに合わせてカスタマイズ
研修は、部署、役職、年齢を問わずさまざまな方に受講いただきました。AIの知識・スキルもバラバラで、普段からAIを活用している方からAIアプリをほとんど使ったことのない方まで幅広い方々に参加いただきました。
研修の実施前に各社のニーズやAIの活用状況をヒアリングし、Intermind AIで用意した学習項目の中から最適なものを選び、各社向けにカスタマイズした形で提供いたしました。講義中も表情や反応を見ながら参加者と適宜コミュニケーションを取り、理解度や興味・関心に応じて掘り下げながら実施しました。
講義と演習で効果的に学習
研修は講義パートと演習パートをそれぞれ実施し、前半の講義で学習した内容を後半の演習でアウトプットできるような形で進めました。前半の講義では、あまり馴染みのない基礎的な用語・概念や、最新の生成AI研究の状況などについて、ツールやテクニックの例を示しつつ直感的に理解できる形で説明をしました。後半の演習ではグループに分かれてワークショップを実施しました。生成AIアプリを開発する側の視点に立ち、ユーザーの課題整理や、アプリのアイデア創出、要件整理、AIシステムの設計などを行いました。
研修についていけるか不安に思いながら参加していた方でも、講義や演習を通してAIに対する印象や見方が変わり、自分の業務への活用イメージが持てるようになりました。今回の研修でまだピンと来なかった方も、これから業務でAIを使っていく中で「あのときの研修で言っていたのはこのことだったのか」と、少しでも思い返してもらえることを期待しています。
      
    
   
  
     | 
      
    
   
  
     | 
研修の様子
深い講義内容でも高い興味・関心
技術的に少し難しい話も用意していたため受講者の離脱や関心低下を懸念していましたが、積極的に質問やディスカッションをいただくなど、当初の想定よりも遥かに高い興味・関心を持って受講いただくことができました。製造業の中小企業における今後のAI活用・DXへの期待感や強い意欲を感じた一週間になりました。
講義内容にとどまらず、各社で実施されているAI活用やDXのお話もお聞きしながら、AIの活用方法や未来について幅広くディスカッションすることができました。AIの研究開発の現状や課題についてもたくさんの質問をいただき、研修の範疇を超えた非常に深いお話をすることもできました。
ワークショップ形式で活発に議論
演習はAIアプリの開発者側の視点に立ってみるというチャレンジングな内容でしたが、どのグループも活発に議論しながら進めていただけました。この手の取り組みに慣れていない方々も、講師がフォローしながら進めていくことで最終的にどのグループも自分たちの業務課題に根ざしたアイデアを設計することができました。
ワークショップを通して自分の業務課題やプロセスに改めて向き合うことで、研修後に実際にAI活用・DXの推進を進めていくためのヒントを得る良い機会にもなりました。「今日考えた内容で試してみようよ」と、実際にワークショップの成果を自社のAI活用のきっかけとして持ち帰っていただけた企業もありました。
      
    
   
  
     | 
      
    
   
  
     | 
受講者のコメント
研修後に実施したアンケートにていただいたコメントをいくつか紹介します。会社、部署、役職問わず、多くの方がAIに対して高い関心を持っていることがコメントの内容からよくわかりました。本研修の受講をきっかけに、自社の業務へのAI活用にも積極的に取り組んでいただけることを期待しています。
生成AIの仕組みを知ることで、AIを作る側の考えなければならない要件が多いことを実感できた。
(品質保証部 主任)
演習をしたことで、これから業務でAIを使ってみたいという意識が高まった。
(メンテナンス部 担当)
内容的にはまだわからない部分も多いが、AIの仕組みと取り入れられる要素がなんとなくわかった。
(物流課 次長)
どのような仕組かがわかったため、使い方がより理解できた。
(企画開発部 部長)
AIというものが、何なのかをよく理解していなかったので、少しでも知れてありがたい。
(戦略室長)
参加企業一覧
研修を実施させていただいた愛媛県の製造業企業6社の一覧です。
      
   
     | 
      
   
     | 
      
   
     | 
      
   
     | 
      
   
     | 
      
   
     | 
オンラインコースの応募受付中
2025年12月にオンラインコース「製造業AI活用/DX講座 - LLMの仕組み・活用方法」を開催します。これまでの弊社研修やセミナー受講者からのフィードバックを元に、さらにコンテンツを強化し、洗練した形でご提供します。会社から複数名でご参加いただく場合には、参加者同士でグループを組み、会社の業務改善をテーマとして演習を進めていただけます。
本レポートのように自社のオフィスや工場での研修実施をご希望の場合は「訪問・カスタマイズ研修」を案内しております。参加者の層やご希望の学習内容を踏まえて最適なコースを設計、提案いたします。ご興味のある方は下記フォームよりご連絡ください。
会社について
Intermind AIは、産業と社会におけるAIと人の共生の実現を目指すスタートアップです。私たちのミッションは、汎用的で柔軟なAIを研究開発によって作り出し、誰にとっても使いやすい形で世界に提供することです。
| 会社名 | Intermind AI株式会社 | 
| 住所 | 〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町 1-4-1 阪急千里中央ビル8F | 
| 代表者 | 伊部 達朗 | 
| 事業内容 | AI・ソフトウェア事業 | 
| URL | https://intermind.ai |